お悩み解体コラム
解体工事は、契約を結べば自動的に進むわけではありません。
じつは、着工までに済ませておくべき準備がいくつもあります。
そして、その多くは業者が代行しますが、施主が確認・対応すべきこともあります。
具体的には、着工前にやることは大きく次の4つです。
解体工事というと、重機で建物を壊す場面を思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし、じつは工事が始まる前の準備こそが重要です。
なぜなら、準備を怠ると、近隣トラブルや工期の遅れにつながるからです。
そして、遅れはそのまま追加費用に直結することもあります。
とはいえ、難しく考える必要はありません。
というのも、手続きの多くは解体業者が代行してくれるからです。
ただし、施主自身が動く場面や、確認しておくべき点もあります。
そこでこの記事では、依頼から着工までにやることを順番に解説します。
なお、解体の全体像を先に知りたい方もいるでしょう。
その場合は、依頼から完了までの流れをまとめた記事が参考になります。
この記事では、そのうち「契約後から着工まで」に絞って詳しく見ていきます。
着工前の準備に入る前に、依頼から契約までの流れも押さえておきましょう。
なぜなら、この段階の進め方が、そのあとの準備にも影響するからです。
おおまかには、次の4つのステップで進みます。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① 相談・問い合わせ | 解体したい建物の場所や状況を伝え、大まかな相談をする |
| ② 現地調査 | 業者が現地を訪れ、建物の構造や道路の広さ、隣家との距離などを確認する |
| ③ 見積もりの提示 | 調査結果をもとに、費用の内訳を記した見積書が提示される |
| ④ 契約 | 内容に納得できれば契約を結び、着工日を決める |
ここで大切なのは、見積もりの内訳をしっかり確認することです。
たとえば、本体工事費・付帯工事費・諸経費に分かれているかを見ます。
また、追加費用が発生する条件も、契約前に聞いておきましょう。
費用の仕組みについては、費用相場の記事もあわせてご覧ください。
そして、契約の際には契約書の内容も必ず確認しましょう。
とくに、工期・金額・追加費用の扱い・キャンセル時の条件などです。
口約束ではなく、書面で残しておくことがトラブル防止につながります。
信頼できる業者ほど、こうした説明を丁寧に行ってくれます。
まず、着工までの流れを時系列でつかんでおきましょう。
そうすれば、いつ何をすればよいかが一目でわかります。
おおまかな目安は、次のとおりです。
| 時期の目安 | やること | おもな担当 |
|---|---|---|
| 契約直後 | 届け出の代行確認・緊急連絡先の交換・全体日程のすり合わせ | 施主+業者 |
| 着工の1〜2週間前 | 近隣への挨拶回り/官公庁への各種届け出 | おもに業者 |
| 着工の数日前まで | 電気・ガスなどライフラインの停止手続き | おもに施主 |
| 着工前日まで | 残置物の最終片づけ・現場の最終確認 | 施主+業者 |
このように、着工前にはいくつもの準備が並行して進みます。
だからこそ、早めに動き出すことが大切です。
それでは、4つのやることを一つずつ見ていきましょう。
ここからは、着工前にやるべきことを具体的に解説します。
それぞれ「なぜ必要か」と「施主が気をつける点」をセットでお伝えします。
まず、着工前にもっとも大切なのが近隣への挨拶です。
一般的には、着工の1〜2週間前に挨拶回りを行います。
そして、工事の期間・時間帯・注意事項を事前に伝えます。
そうすることで、工事中のクレームやトラブルを大きく減らせます。
挨拶の範囲は、業者や現場の状況によって変わります。
目安となるのは、自宅の両隣と、道路をはさんだ向かいのお宅です。
ただし、静かな住宅地なら、ごく近いお宅だけで足りることもあります。
一方、人通りの多い通り沿いや、工事車両が長く通る立地では、より広めに声をかけることもあります。
また、挨拶回りは基本的に解体業者だけで行います。
しかし、建て替えを予定している方は、業者と一緒に回るのがおすすめです。
なぜなら、今後もその土地で暮らしていくため、近隣関係が大切だからです。
挨拶では、具体的な情報を伝えることが大切です。
まず、工事の期間(いつからいつまで)を伝えます。
次に、作業する時間帯や、工事車両が通るルートを説明します。
さらに、騒音や振動、粉じんが出る可能性についても、あらかじめ触れておきます。
そうすれば、近隣の方も心の準備ができ、トラブルになりにくくなります。
挨拶では、ちょっとした粗品を持参するのが一般的です。
たとえば、ラップやゴミ袋、入浴剤といった日用品が選ばれることが多いです。
金額は数百円〜千円程度が目安で、この費用は解体費用の諸経費に含まれることもあります。
次に、解体工事を始める前には、官公庁への届け出が必要です。
これらの多くは、業者が代行してくれます。
ただし、契約の際に「代行してもらえるか」を確認しておくと安心です。
そして、届け出には提出期限があり、自治体ごとに差がある点にも注意しましょう。
| おもな届け出 | 提出の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 建設リサイクル法の届け出 | 工事開始の7日前まで | 一定規模以上の解体で必要。分別解体などの計画を届け出る |
| アスベスト調査結果の報告 | 作業開始前まで | 事前調査の結果を報告。石綿がある場合は特別な対策が必要 |
| 道路使用許可など | 工事の状況に応じて | 重機や車両で道路を使う場合に、所轄警察署へ申請 |
そもそも、なぜ届け出が必要なのでしょうか。
それは、解体で出る廃材を正しく分別・再利用するためです。
これは建設リサイクル法という法律で定められています。
つまり、届け出は「適正な解体」を守るための大切な手続きなのです。
なお、上記の期限はあくまで一般的な目安です。
そのため、実際の締め切りは自治体や現場の条件によって変わります。
アスベストの調査について詳しくは、アスベスト事前調査の記事もあわせてご覧ください。
着工前には、電気やガスなどのライフラインを止める必要があります。
そのため、各契約の解約手続きをあらかじめ行っておきます。
手続きには数日かかることもあるので、早めに動きましょう。
停止の手続きが必要になるのは、住まいで契約していた各種サービスです。
たとえば、電気やガス、固定電話、インターネットや有線放送などです。
浄化槽をお使いだった場合は、汲み取りの手配も忘れないようにします。
ただし、水道だけは例外です。
というのも、工事中の散水(粉じん対策)に使うことが多いからです。
そのため、水道は止めずに継続することがあります。
いつ・どのライフラインを止めるかは、契約の時点で業者と話し合っておきましょう。
最後に、家の中に残った不用品「残置物」の扱いを決めます。
まず、どこまでを施主が片づけるのかを業者とすり合わせましょう。
そして、自分で処分できるものは、事前に片づけておくのがおすすめです。
なぜなら、残置物を減らすほど費用を抑えられるからです。
ここで言う残置物とは、家具・家電・生活用品などを指します。
たとえば、タンスや冷蔵庫、布団、食器などです。
これらを業者に任せると、産業廃棄物として割高な処分費がかかります。
そのため、まだ使えるものはリサイクルに回すのも一つの方法です。
とはいえ、残したままでも工事自体は進められます。
問題になりやすいのは、業者と施主の間で話が食い違うことです。
たとえば、施主が処分するつもりだった物が、当日まで残っていたとします。
すると、業者の段取りが狂い、その日の作業が思うように進みません。
結果として、工期が延び、追加の費用がかかることもあります。
ここまで見てきた4つの準備には、共通するコツがあります。
それは、業者と施主の間で話をはっきりさせておくことです。
じつは、着工前のトラブルの多くは、ちょっとした行き違いから生まれます。
たとえば、挨拶の範囲、届け出の担当、残置物の処分範囲などです。
これらを「なんとなく」で進めると、あとで食い違いが起こります。
そして、その食い違いが、工期の遅れや追加費用につながります。
だからこそ、着工前に一つひとつ言葉にして確認しておくことが大切です。
信頼できる業者ほど、こうした確認を丁寧に行ってくれます。
反対に、説明があいまいな業者には注意が必要です。
業者選びのポイントは、優良解体業者の見極め方の記事もご覧ください。
手続きの多くは業者が進めてくれます。
とはいえ、施主側でも用意しておくと安心なものがあります。
ここでは、スムーズな着工のために準備したいものを紹介します。
まず、建物や敷地の情報は、あればまとめておきましょう。
たとえば、図面や過去の増改築の記録などです。
なぜなら、地中の状況や構造を事前に伝えられると、工事がスムーズになるからです。
また、想定外の追加工事を減らすことにもつながります。
次に、鍵の受け渡し方法を決めておきましょう。
というのも、工事期間中は業者が現場に出入りするからです。
そのため、いつ・どのように鍵を渡すかを事前に取り決めておきます。
空き家の場合は、とくにこの確認が大切です。
最後に、残すものと撤去するものを整理しておきましょう。
たとえば、庭木や物置、記念に残したい部材などです。
そして、その希望を業者に伝えておけば、行き違いを防げます。
つまり、簡単なメモ一枚が、後々のトラブルを減らします。
ここまでの内容を、着工前の確認リストとしてまとめました。
契約から着工までの間に、次の点をチェックしておきましょう。
とくに、緊急連絡先の交換は見落とされがちです。
しかし、工事中に何かあったとき、すぐ連絡が取れる体制は安心につながります。
解体工事全体の流れを知りたい方は、解体工事の流れを解説した記事もご覧ください。
初めての解体では、不安を感じるのが当然です。
そこで、着工前によくある不安と、その対処法を紹介します。
あらかじめ知っておけば、落ち着いて着工を迎えられます。
まず多いのが、騒音や振動への不安です。
たしかに、解体工事ではある程度の音や振動が発生します。
しかし、事前の近隣挨拶で丁寧に説明すれば、理解を得やすくなります。
さらに、防音シートの設置や作業時間帯への配慮で、影響を抑えられます。
次に、隣家への影響を心配する方も多いです。
とくに、住宅が密集した立地では気になるところでしょう。
そこで優良業者は、着工前に隣家との境界や現況を写真で記録します。
そして、養生をしっかり行い、万が一に備えます。
つまり、事前の記録と養生が、あなたを守る備えになります。
最後に、工期が延びないかという不安もあります。
解体工事は、天候や地中の状況で日程が前後することがあります。
そのため、あらかじめ余裕をもったスケジュールを組んでおくと安心です。
また、遅れそうなときに、すぐ連絡をくれる業者かどうかも大切なポイントです。
建て替えなどで、その土地に住み続ける予定なら、一緒に回るのがおすすめです。
なぜなら、今後の近隣関係を良好に保てるからです。
一方、更地にして売却する場合などは、業者に任せても問題ありません。
多くの場合、業者が代行してくれます。
ただし、契約の際に「代行してもらえるか」を確認しておきましょう。
また、提出期限は自治体によって差があるため、余裕をもって進めるのが安心です。
はい、水道は継続することが多いです。
というのも、工事中の粉じんを抑える散水に使うためです。
電気・ガスなどは止め、水道は残す、というのが一般的な流れです。
詳しくは、契約時に業者と相談して決めましょう。
残したままでも工事はできますが、処分費が上乗せされます。
そのため、自分で処分できるものは事前に片づけたほうがお得です。
また、どこまでを業者に任せるかは、必ず事前にすり合わせておきましょう。
着工前の準備とあわせて、解体後のことも少しだけ知っておきましょう。
なぜなら、工事が終わったあとにも、必要な手続きがあるからです。
先に頭に入れておけば、あわてずに対応できます。
代表的なのが「建物滅失登記」です。
これは、建物がなくなったことを法務局に登録する手続きです。
そして、原則として解体後1か月以内に行う必要があります。
手続きを忘れると、固定資産税などで不利になることもあるため注意しましょう。
このほか、更地にしたあとの土地の活用も考えておきたいところです。
たとえば、売却するのか、新築を建てるのか、駐車場にするのかです。
つまり、着工前の段階で「解体のその先」まで見通しておくと安心です。
解体工事は、着工前の準備で仕上がりが大きく変わります。
まず、近隣への挨拶でトラブルを未然に防ぎます。
次に、届け出とライフラインの手続きを、期限に合わせて進めます。
そして、残置物の範囲を決めておけば、余計な追加費用を避けられます。
つまり、着工前の準備を丁寧に進めるほど、工事は安心して任せられます。
そして、ホワイト解体は愛知の地域に密着し、こうした準備も一つひとつ丁寧にサポートします。
解体をご検討中の方は、まずはお気軽にご相談ください。
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