お悩み解体コラム
使う予定のない空き家をそのままにしておくと、災害のたびに危険が大きくなります。
とくに、地震での倒壊や、豪雨・台風での屋根・塀の飛散は、他人を巻き込む事故につながります。
そして、その被害について、所有者が損害賠償を求められることもあります。
記憶に新しい令和8年熊本地震や、令和8年8月千葉豪雨でも、老朽化した建物の危うさが改めて浮き彫りになりました。
空き家が抱える災害リスクは、大きく次の5つです。
近年、大きな地震や記録的な豪雨が、各地で相次いでいます。
たとえば、2026年7月に発生した令和8年熊本地震では、最大震度7を観測し、多くの建物が被害を受けました。
また、その翌月の令和8年8月千葉豪雨では、記録的な大雨によって住宅の浸水被害が広がりました。
こうした災害で、とくに危ないのが「人が住んでいない家」です。
なぜなら、空き家は日ごろの手入れが行き届かず、建物の傷みが進みやすいからです。
つまり、いざ災害が起きたときに、真っ先に倒れたり壊れたりしやすいのです。
しかも、被害は自分の家だけにとどまりません。
倒れた塀や飛んだ屋根が、隣家や通行人を傷つけることもあります。
そこでこの記事では、空き家が災害時に抱えるリスクと、今できる備えをやさしく解説します。
まず、空き家が生まれる背景を整理しておきましょう。
きっかけとして多いのは、実家の相続や、親御さんの施設への入居です。
住む人がいなくなっても、次のような理由から、つい放置されがちです。
その結果、使う予定のない空き家は年々増え続けています。
国の調査によると、使用目的のない空き家は、この20年ほどでおよそ2倍に増えました。
そして、今後もさらに増えると見込まれています。
つまり、空き家問題は、もはや誰にとっても他人事ではないのです。
ここで見落としてはいけないのが、「増えている=それだけ危険な家も増えている」という点です。
放置された空き家が多い地域ほど、災害時に倒壊や飛散が起きるリスクも高まります。
だからこそ、一軒一軒の所有者が早めに動くことが、地域全体の安全にもつながります。
ここからは、空き家が災害時に抱える具体的なリスクを見ていきます。
それぞれ「なぜ危険か」と「どんな被害につながるか」をセットでお伝えします。
まず、もっとも怖いのが地震による倒壊です。
人が住まない家は、換気や補修がされず、柱や土台の傷みが進みます。
そのため、耐震性が下がり、地震の揺れに耐えられなくなります。
令和8年熊本地震のような大きな揺れでは、老朽化した空き家が倒壊する危険が一段と高まります。
とくに、古い木造住宅は注意が必要です。
なぜなら、現在の耐震基準を満たしていないケースが多いからです。
倒壊すれば、隣の家をつぶしたり、道路をふさいだりするおそれもあります。
次に、豪雨や台風による被害です。
強風で、屋根材やトタン、ブロック塀の一部が飛ばされることがあります。
そして、飛んだ部材が、近隣の家や車、通行人を直撃する危険があります。
さらに、令和8年8月千葉豪雨のような記録的な大雨では、浸水の被害も広がります。
この豪雨では、これまで安全とされてきた浸水想定区域の「外」でも、多くの被災が確認されました。
つまり、「うちは大丈夫」と思っていた地域でも、油断はできないということです。
管理されていない空き家は、雨漏りや床下浸水で一気に傷みが進みます。
ここが、もっとも見落とされがちなリスクです。
じつは、空き家の塀や屋根が崩れて他人に損害を与えた場合、所有者が責任を問われることがあります。
これは、民法717条の「土地工作物責任」と呼ばれるものです。
たとえば、地震で空き家の塀が倒れ、通行人がけがをしたとします。
あるいは、台風で飛んだ屋根が、隣の家の窓を割ったとします。
こうしたとき、日ごろの管理を怠っていれば、所有者が賠償を求められる可能性があります。
つまり、放置した空き家は、災害をきっかけに大きな金銭的リスクへと変わるのです。
とくに空き家は、賃貸物件と違って「住んでいる人(占有者)」がいません。
そのため、責任がそのまま所有者に向かいやすいという特徴があります。
「遠くに住んでいて知らなかった」という言い分も、通りにくいのが実情です。
だからこそ、離れて暮らしているご家庭ほど、管理の意識が欠かせません。
災害の被害は、建物が壊れることだけではありません。
倒れた空き家が道路をふさぐと、住民の避難や救助の妨げになります。
また、地震のあとには、放置された電気配線などから出火するおそれもあります。
さらに、ふだんから管理されていない空き家には、別の問題もあります。
たとえば、雑草の繁茂や害虫・ネズミの発生、不審者の侵入などです。
災害で建物が傷つくと、こうした衛生・防犯上の問題がさらに悪化します。
最後に、金銭面のリスクです。
空き家は、放置する期間が長いほど老朽化が進み、資産価値が下がります。
そのため、いざ売ろうとしても、買い手がつきにくくなります。
加えて、管理が不十分な空き家は「特定空き家」に指定されることがあります。
指定されると、固定資産税の優遇が外れ、税負担が大きく増えることもあります。
特定空き家の仕組みについては、特定空き家の記事で詳しく解説しています。
2026年に相次いだ2つの災害は、空き家の危うさを改めて示しました。
ここでは、それぞれの災害から見えてきた教訓を整理します。
令和8年熊本地震は、2026年7月28日に発生し、最大震度7を記録しました。
この地震では、多くの建物が損壊し、道路にも被害が及びました。
とくに、古い耐震基準のまま補強されていない木造住宅で、被害が目立ちました。
空き家は、こうした被害の温床になりやすい存在です。
なぜなら、人がいないため、傷みに気づくのも、応急処置をするのも遅れるからです。
倒壊すれば、隣家や道路を巻き込み、被害はさらに広がります。
つまり、日ごろの備えがそのまま、災害時の被害の大きさを左右するのです。
令和8年8月千葉豪雨は、2026年8月に記録的な大雨をもたらしました。
各地で浸水が発生し、多くの住宅が被害を受けました。
この災害で特筆すべきは、浸水想定区域の「外」でも、多くの被災が確認されたことです。
これは、ハザードマップ上で「安全」とされる地域でも、油断できないことを意味します。
そして、管理されていない空き家は、雨漏りや浸水で一気に傷みが進みます。
放置された家ほど、豪雨のたびにダメージが蓄積していくのです。
だからこそ、「うちの地域は大丈夫」という思い込みは禁物です。
では、どうして空き家は災害に弱くなるのでしょうか。
その理由は、人が住まないことで、家の傷みが加速するからです。
人が暮らしている家は、日々の換気や掃除、こまめな修繕が自然と行われます。
しかし、空き家ではそれがありません。
とくに、梅雨や夏に換気されないと、湿気がこもってカビや木材の腐朽が進みます。
その結果、柱や壁の強度が落ち、地震や強風に耐えられない状態になっていきます。
災害リスクと、行政上のリスクは、じつは切り離せません。
というのも、災害で危険な状態になった空き家は、「特定空き家」に指定されやすいからです。
特定空き家に指定されると、まず自治体から助言や指導が入ります。
それでも改善されないと、勧告、そして命令へと段階が進みます。
さらに放置すれば、行政代執行によって強制的に解体され、その費用を請求されることもあります。
しかも、勧告を受けた時点で固定資産税の優遇が外れ、税負担が一気に増えます。
つまり、放置された空き家は「災害の危険」と「行政の負担」を同時に抱え込みます。
この悪循環を断ち切るには、早めの管理や解体しか道はありません。
だからこそ、危険な状態になる前に手を打つことが大切なのです。
次のような特徴のある空き家は、災害時の危険度が高いといえます。
ひとつでも当てはまる場合は、早めの対応を検討しましょう。
これらは、地震や豪雨のときに被害が大きくなりやすい条件です。
とくに、道路に面した古い塀は、倒れると通行人を巻き込む危険があります。
「まだ大丈夫」と先延ばしにするほど、リスクは静かに積み上がっていきます。
ここまで読むと、不安に感じた方もいるかもしれません。
しかし、対策は決して難しくありません。
できることから少しずつ始めれば、リスクは大きく減らせます。
まず、当面どうするか決まっていなくても、管理だけは続けましょう。
具体的には、月に一度ほど、換気・通水・庭木の手入れ・建物の点検を行います。
そして、屋根や塀にぐらつきがないかを、災害の前に確認しておきます。
遠方で通えない場合は、空き家の管理を代行するサービスを使う方法もあります。
次に、家族での話し合いが欠かせません。
じつは、空き家が生まれる原因の半分以上は相続だといわれています。
方針を決めないまま相続すると、そのまま放置されてしまいがちです。
そこで「誰が住むのか」「売るのか」「貸すのか」「解体するのか」を、早めに家族で共有しておきましょう。
あわせて、登記の状況も確認しておきましょう。
2024年4月からは、相続登記が義務化されています。
ところが、名義が古いままだったり、相続人が多数いたりすると、手続きが複雑になりがちです。
だからこそ、早い段階で登記を整理しておくことが大切です。
さらに、家の中の家財を整理しておきましょう。
売るにせよ、貸すにせよ、解体するにせよ、荷物が残っていると話が前に進みません。
自分だけで難しい場合は、片づけや分別のサービスを活用するのも一つの方法です。
元気なうちから、家族で少しずつ進めておくと安心です。
そして、迷ったときは一人で抱え込まないことが大切です。
空き家の管理や活用に悩んだら、まずは市区町村の窓口に相談しましょう。
また、不動産会社や解体業者などの専門家に聞くのも有効です。
地域によっては、NPO法人が相談対応やマッチング支援を行っていることもあります。
管理を続けたうえで、最終的には空き家の「出口」を決める必要があります。
大きく分けると、選択肢は「しまう」と「活かす」の2つです。
| 方向性 | おもな方法 | 向いているケース |
|---|---|---|
| しまう(解体) | 建物を解体し、更地にして駐車場や新築用地などに活用する | 老朽化が進み、そのままでは売却・賃貸が難しい場合 |
| 活かす(活用) | そのまま売却する、または改修して住居・店舗などに使う | 建物がまだ使える状態で、需要が見込める場合 |
とくに、老朽化して災害に弱くなった空き家は、「しまう(解体)」が有力な選択肢になります。
更地にすれば、倒壊や飛散のリスクそのものがなくなるからです。
解体か売却かで迷っている方は、売却か解体かの判断基準の記事もご覧ください。
最後に、災害に備えて確認しておきたい項目をまとめました。
ご自身の空き家や実家に当てはめて、チェックしてみてください。
一つでも気になる点があれば、早めの対応をおすすめします。
なぜなら、傷みは時間とともに進み、災害のたびに危険が増すからです。
解体を検討する時期の目安は、解体はいつやるべきかの記事も参考になります。
建物や塀の管理に問題があった場合、所有者が責任を問われることがあります。
これは民法717条の土地工作物責任にあたります。
「災害だから仕方ない」と必ずしも免れられるわけではないため、日ごろの管理と点検が大切です。
まず、空き家の管理を代行するサービスの利用を検討しましょう。
定期的な換気・通水・点検を任せられます。
そのうえで、将来の方針が決まっているなら、早めに売却や解体を進めるのも一つの方法です。
老朽化が進み、そのまま売却や賃貸が難しい場合は、解体(しまう)が有力です。
更地にすれば、倒壊や飛散といった災害リスクがなくなります。
解体費用や補助金を確認したうえで、判断するとよいでしょう。
いいえ、油断はできません。
令和8年8月千葉豪雨では、浸水想定区域の外でも多くの被災が確認されました。
つまり、地図上で「安全」とされる場所でも、記録的な大雨では被害が出ることがあります。
管理されていない空き家ほど、雨による傷みが早く進む点にも注意が必要です。
万が一に備えるうえで、保険の確認はおすすめです。
ただし、空き家は「住宅」扱いにならず、加入条件や保険料が変わることがあります。
まずは、いま加入している保険の内容を確認し、必要に応じて見直すとよいでしょう。
空き家は、放置するほど災害に弱くなり、リスクが積み重なっていきます。
まず、地震や豪雨で倒壊・飛散し、他人を傷つけるおそれがあります。
次に、その被害について、所有者が賠償責任を問われることもあります。
そして、資産価値の低下や税負担の増加など、金銭面の負担も膨らみます。
つまり、災害に備えるうえで、空き家の管理と早めの決断はとても大切です。
そして、ホワイト解体は愛知の地域に密着し、空き家の解体も一つひとつ丁寧にサポートします。
「そろそろどうにかしたい」とお考えの方は、まずはお気軽にご相談ください。
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もちろん無料です。災害に備えた第一歩として、ぜひご活用ください。