お悩み解体コラム
名古屋市で家を解体するとき、条件に当てはまれば、市の補助金・助成金で費用の一部をまかなえることがあります。
この記事では、2026年度(令和8年度)時点の名古屋市公式情報をもとに、解体に使える制度を「タイプ別」に整理しました。
それぞれの対象・金額・申請の流れ・注意点はもちろん、「自分の家はどの制度の対象になりそうか」を見分けるポイントまで、わかりやすくお伝えします。
「補助金」と呼ばれる制度も、「助成金」と呼ばれる制度もありますが、どちらも解体費用の負担を軽くできる公的な支援という点では同じです。あわせて見ていきましょう。
それでは、名古屋市の解体に使える補助金・助成金について、順番に見ていきます。
目次
名古屋市では、老朽化した住宅や、危険な状態になった空き家の解体(除却)について、費用の一部を支援する補助金・助成金を用意しています。
背景にあるのは、防災や安全、街並みの維持という目的です。
古くて耐震性の低い木造住宅や、放置された危険な空き家は、地震や火災のときに倒壊・延焼のリスクとなり、近隣にも影響を及ぼします。
そこで名古屋市は、こうした建物の解体を後押しするために、公的な支援制度を設けているのです。
「補助金」も「助成金」も、言葉は違いますが、解体にかかるお金の一部を、市が負担してくれる仕組みという点では同じように考えて差し支えありません。
名古屋市の制度では、空き家向けのものは「補助金」、木造住宅の除却向けのものは「助成」という名称になっています。
どちらも、条件に当てはまれば、数十万円規模の支援を受けられる可能性があります。
使う予定のない古い家や、危険な空き家をお持ちなら、解体費用を抑える大きなチャンスになります。
解体費用は、木造の戸建てでも数十万円から百万円を超えることが珍しくありません。
そのなかで、数十万円規模の補助・助成が受けられるかどうかは、家計にとって決して小さくない差です。
「古い家だから、どうせお金がかかるだけ」とあきらめる前に、使える制度がないかを一度確認する。
それだけで、解体へのハードルがぐっと下がることもあります。
この記事を、その最初のチェックに役立てていただければと思います。
個別の制度を見る前に、名古屋市の解体補助金・助成金に共通する「3つの大原則」を押さえておきましょう。
これを知らないと、せっかくの支援を受けそびれてしまうことがあります。
補助金・助成金は、必ず解体工事に着手する前に申請し、市から「交付決定」を受けてから工事を始める必要があります。
交付決定の前に工事の契約を結んだり、解体を始めてしまったりすると、条件を満たしていても対象外になります。
「知らずに先に壊してしまった」というのは、もっとも多い失敗パターンです。
これらの制度には、年度ごとの予算が決まっています。
そのため、予算の上限に達すると、その年度の受付は終了します。
「来年でいいや」と先延ばしにしているうちに受付が締め切られることもあるため、使うと決めたら早めに動くのが賢明です。
補助金・助成金は、解体費用の全額をまかなうものではありません。
多くは「解体費用の3分の1まで」「上限◯◯万円まで」といった形で、費用の一部を支援する仕組みです。
「補助が出るから無料になる」わけではない点は、あらかじめ理解しておきましょう。
名古屋市で解体に使える主な制度は、大きく3つです。
どれを使えるかは、「建物の状態」「築年数・構造」「家の建っている場所」によって変わります。
自分の家がどのタイプに近いか、イメージしながら読んでみてください。
放置されて危険な状態になった空き家を解体するための制度です。
名古屋市が「特定空家等」と判断し、さらに市の定める「老朽危険空家等の評価」で一定の点数以上と判定された家屋が対象になります。
評価は、市の職員が現地を調査して行います。
3つのなかでは支援額がもっとも大きくなり得る制度ですが、その分、対象になるかどうかは市の調査・評価しだいです。
詳しくは名古屋市公式の「名古屋市老朽危険空家等除却費補助金」のページをご確認ください。
古い木造の戸建て住宅を、耐震の観点から解体するときに使える助成です。
昭和56年(1981年)5月31日以前に着工した、2階建て以下の戸建木造住宅で、耐震診断の結果、倒壊の危険性があると判断されたものが対象になります。
この制度は、「木造住宅密集地域ではないエリア」の古い木造住宅が主な対象です。
耐震診断を受けていることが前提になります。まだ受けていない場合は、名古屋市の無料耐震診断や「容易な耐震診断」などで判定するところから始められます(必ずしも本格的な精密診断が必要というわけではありません)。
詳しくは名古屋市公式の「戸建木造住宅除却助成」のページをご確認ください。
火災の延焼や避難のしにくさが心配される「木造住宅密集地域」で、老朽化した木造住宅を解体するときの助成です。
対象になるのは、名古屋市が定める「主な木造住宅密集地域」内の住宅です。
同じ古い木造住宅でも、建っている場所が密集地域かどうかで、使える制度(BかC)と上限額が変わります。
自分の家が密集地域に入っているかどうかは、市の一覧で確認が必要です。
なお、Bは「戸建て」の木造住宅が対象で、在来軸組・伝統構法に限られ、プレハブや2×4は対象外ですが、Cは戸建てに限らず共同住宅も対象になり得るなど、同じ木造でも条件が異なります。
詳しくは名古屋市公式の「老朽木造住宅除却助成」のページをご確認ください。
3つの制度を、ひと目で比べられるように表にまとめました。
自分の家がどれに近いか、確認してみてください。
| 制度 | 主な対象 | 金額の目安(上限) |
|---|---|---|
| A 老朽危険空家等 除却費補助金 | 特定空家等と判断され、評価75点以上の危険な空き家 | 除却費の1/3(上限40万円)/125点以上は2/3(上限80万円) |
| B 戸建木造住宅 除却助成 | 昭和56年5月31日以前の2階建て以下の木造戸建て(密集地域以外・耐震で倒壊危険) | 上限20万円(除却費の1/3 など、最も低い額) |
| C 老朽木造住宅 除却助成 | 木造住宅密集地域内の、1981年5月31日以前 等の老朽木造住宅 | 上限40万円(除却費 等の1/3) |
ざっくり整理すると、「危険な空き家ならA」「古い木造戸建てで密集地域以外ならB」「密集地域内ならC」というイメージです。
ただし、どれも細かい条件があり、最終的に対象になるかは市の確認が必要です。
「うちは対象になりそう?」を、ざっくり見分けるためのポイントを整理します。
あくまで目安ですが、相談する前の準備として役立ちます。
これらに当てはまる項目が多いほど、いずれかの制度の対象になる可能性があると考えられます。
とくに「築年数が古い」「木造」「使っていない空き家」という条件がそろう家は、一度きちんと調べてみる価値があります。
ただし、ここで挙げたのはあくまで入口の目安です。
自己判断で「対象外だろう」と決めつけず、名古屋市の窓口や、補助金に詳しい解体業者に相談して、正式に確認することをおすすめします。
「補助金が使えそうか分からない」「使うといくら安くなる?」――そんなときは、まず解体費用のおおよそを知るところから。
住所とかんたんな情報を入れるだけで、概算がわかります。
補助金・助成金は、申請して終わりではなく、工事の前後にいくつかの手続きがあります。
名古屋市の制度に共通する、おおまかな流れを見ておきましょう。
まずは名古屋市の担当窓口に相談し、自分の家が対象になりそうか確認します。
制度によっては、事前相談が必須とされているものもあります。
申請書や、建物の登記に関する書類、解体業者の見積書、現況写真などをそろえて提出します。
共有名義の場合は、所有者全員の同意が必要になることがあります。
市が書類審査や現地調査を行い、補助・助成の可否と金額を決定します。
この「交付決定」を受けてから、はじめて工事の契約・着工ができます。
交付決定後に、解体工事を行います。
決定前に着工すると対象外になるため、タイミングには十分注意しましょう。
工事が終わったら、完了を報告する書類を提出します。
内容が確認され、承認されると、後日、補助金・助成金が振り込まれます。
完了報告には期限があり、たとえば戸建木造住宅除却助成では「工事完了から30日以内、かつその年度の2月末日まで」といった期限が定められています。
年度末ギリギリの着工は、報告が間に合わなくなるおそれがあるため避けるのが安心です。
制度によって細かくは異なりますが、申請ではおおむね次のような書類が必要になります。
早めにそろえ始めておくと、手続きがスムーズです。
こうした書類のうち、見積書は解体業者に、登記関係は法務局などにと、集める先がそれぞれ違います。
特に見積書は、補助金の申請を前提に、内訳をきちんと示してくれる業者に依頼するとスムーズです。
「補助金を使いたい」と最初に伝えておけば、業者側も申請に合った形で見積もりを用意してくれます。
補助金・助成金は、条件を満たしていても、ちょっとした手違いで受け取れなくなることがあります。
よくあるつまずきを知って、先回りで防ぎましょう。
| つまずきポイント | 防ぎ方 |
|---|---|
| 交付決定の前に工事を始めてしまう | 必ず「交付決定」を受けてから契約・着工する。急ぐときほど順番を守る |
| 予算切れで受付が終わっていた | 年度の早い時期に相談・申請する。先延ばしにしない |
| 対象外だと自己判断してしまう | 自分で決めつけず、市の窓口や業者に正式に確認する |
| 書類の不備・同意書の不足 | 共有名義は全員の同意を早めに取る。必要書類を事前に確認する |
| 市税の滞納があった | 申請前に納税状況を確認し、必要なら先に納める |
いちばん多いのは、やはり「先に壊してしまった」というケースです。
解体を思い立つと、つい工事の段取りを先に進めたくなりますが、補助金・助成金を使うなら、「申請 → 交付決定 → 着工」の順番を絶対に崩さないことが大切です。
この順番さえ守れば、つまずきの大半は防げます。
もうひとつ覚えておきたいのが、スケジュールに余裕を持つことです。
申請してから交付決定が出るまでには、一定の審査期間がかかります。
さらに、工事が終わったあとの完了報告にも期限があり、多くの制度で年度末(2月末日など)が区切りになっています。
つまり、年度の終わりギリギリに動き出すと、「申請から工事、報告まで」が間に合わないおそれがあります。
補助金・助成金を使うなら、年度の早い時期から、時間に余裕を持って準備を進めるのが成功のコツです。
補助金・助成金を使った解体では、業者選びも成否を左右します。
申請には業者の見積書が必要ですし、交付決定を待ってから着工するという段取りにも、業者の協力が欠かせません。
次のような業者を選ぶと安心です。
逆に、「補助金で無料になります」と強調して契約を急がせたり、交付決定の前に着工を勧めたりする業者には注意が必要です。
制度を正しく理解している業者なら、「まず申請、決定を待ってから工事」という正しい順番を必ず案内してくれます。
なお、申請書そのものを提出するのはご本人(所有者)です。業者がお手伝いできるのは、申請に必要な見積書の作成や、着工タイミングの調整といった実務面のサポートで、報酬を得ての申請書類の作成代行は行政書士の業務にあたります。
補助金・助成金のことも含めて相談できる業者を選ぶことが、結果的に手間も不安も減らしてくれます。
解体そのものの補助・助成の3制度に加えて、解体にまつわって知っておきたいことが2つあります。アスベスト(石綿)の事前調査と、国の税の特例です。どちらも誤解されやすいので、正しく整理しておきましょう。
古い建物には、アスベストを含む建材が使われていることがあります。
そのため、建物を解体する前には、アスベストが含まれていないかを調べる「事前調査」が、法律で義務づけられています(補助の有無にかかわらず必要です)。
調査や、必要な場合の除去・飛散防止の費用は、解体費用とは別にかかることがあります。
税の面では、相続した空き家を解体(または耐震改修)して売った場合などに、一定の要件を満たすと譲渡所得から最大3,000万円を控除できる特例があります。
これは名古屋市の制度ではなく、国の税制(相続空き家の譲渡所得の特別控除)です。
この特例を使うには市区町村が発行する「被相続人居住用家屋等確認書」が必要で、名古屋市はその確認書を出す役割を担います。
適用の可否は要件しだいで、手続きも国の制度に沿って進めるため、くわしくは税務署や税理士にご確認ください。
名古屋市の住まいに関する支援制度は、名古屋市公式「住まいに関する支援制度」のページでも確認できます。
ホワイト解体は、1980年の創業から46年、愛知・名古屋で解体に向き合ってきたフジ建設株式会社が手がける解体ブランドです。
名古屋市守山区を拠点に、名古屋市全域から愛知県全域の解体に対応しています。
建設業許可(愛知県知事(特-7)第49109号・(般-7)第49109号)や、産業廃棄物の収集運搬業・処分業の許可(愛知県・豊田市)を備え、有資格者による適正な調査・分別・処理を徹底しています。
品質・環境・労働安全・事業継続のマネジメント規格として、ISO9001・ISO14001・ISO45001・ISO22301を取得しています。
「補助金・助成金を使って解体したい」というご相談も承っています。
申請を見据えた見積もりの作成や、「交付決定を待ってから着工する」という段取りにも、地元の業者としてきちんと対応します。
どの制度が使えそうかという入口のご相談から、お気軽にお問い合わせください。
遠方にお住まいで、名古屋の実家や空き家の解体を考えている方にも、写真や動画での現場共有、オンラインでの相談・概算対応など、「離れていても任せられる」体制を整えています。
名称は違いますが、どちらも解体(除却)費用の一部を公的に支援する制度という点では同じように考えて差し支えありません。名古屋市では、危険な空き家向けの制度が「補助金」、古い木造住宅の除却向けの制度が「助成」という名称になっています。どちらも、条件を満たし、工事の前に申請して交付決定を受けることが必要です。
残念ながら、原則としてできません。名古屋市の解体補助金・助成金は、工事に着手する前に申請し、市から交付決定を受けることが条件です。交付決定の前に契約や着工をすると、ほかの条件を満たしていても対象外になります。これがもっとも多い失敗なので、解体を考えた時点で、工事より先に相談・申請を進めてください。
無料にはなりません。名古屋市の制度は、解体費用の全額ではなく一部(たとえば除却費用の3分の1まで、上限20万円〜80万円など)を支援する仕組みです。制度によって上限額が異なります。「補助金で無料になる」と強調する業者には注意し、まずは解体費用の総額の目安を知ったうえで、補助でどれくらい軽くなるかを考えるのがおすすめです。
木造住宅の除却助成は、昭和56年(1981年)5月31日以前に着工した古い木造住宅が主な対象です。そのため、比較的新しい家は対象になりにくいのが実情です。一方、危険な空き家向けの補助金は、築年数というより建物の老朽・危険の度合い(市の評価)で判断されます。いずれにせよ条件が細かいので、自己判断せず窓口や業者に確認してください。
名古屋市が定める「主な木造住宅密集地域」の区域は、市の一覧で確認できます。密集地域の内か外かによって、使える助成(戸建木造住宅除却助成か、老朽木造住宅除却助成か)と上限額が変わります。判断が難しい場合は、名古屋市の担当窓口に住所を伝えて確認するのが確実です。地元の解体業者も、エリアの事情を踏まえて一緒に確認できます。
申請できる場合がありますが、所有者全員の同意が必要になるのが一般的です。相続した実家などで名義が複数人になっているときは、全員の同意書をそろえる必要があるため、早めに話をまとめておくとスムーズです。名義の確認が難しいケース(前の所有者が亡くなった直後など)は、事前相談が必要になることもあります。
申請そのものは所有者が行いますが、申請に必要な見積書の作成や、「交付決定を待ってから着工する」という段取りの調整など、業者が協力できる部分は多くあります。「補助金を使いたい」と最初に伝えておけば、申請に合った見積もりを用意してもらえます。制度に詳しい地元の業者を選ぶと、入口の相談から安心して進められます。
金額・条件・受付期間は年度によって変わり、予算に達すると受付が終了します。そのため、必ず名古屋市公式サイトの各制度のページや、担当窓口で最新情報を確認してください。この記事は2026年度(令和8年度)時点の名古屋市公式情報をもとにした目安です。制度の利用を具体的に考える段階では、最新の要綱を必ずご確認ください。
名古屋市では、条件に当てはまれば、解体工事に補助金・助成金を使って費用の一部をまかなえることがあります。
主な制度は、危険な空き家向けの「老朽危険空家等除却費補助金」、古い木造戸建て向けの「戸建木造住宅除却助成」、木造住宅密集地域向けの「老朽木造住宅除却助成」の3つです。
どれを使えるかは、建物の状態・築年数・構造・場所によって変わり、金額の上限もそれぞれ異なります。
いちばん大切なのは、工事を始める前に申請して、交付決定を受けてから着工すること。そして、予算には上限があるので、使うと決めたら早めに動くことです。
「自分の家は対象になる?」「補助を使うと、いくらで解体できる?」――そんな疑問は、自己判断せず、名古屋市の窓口や、制度に詳しい地元の解体業者に相談してみてください。
名古屋・愛知で解体と補助金・助成金について相談したいときは、地元をよく知るホワイト解体が、入口のご相談から丁寧にお手伝いします。